日々の雑記帳

50の戯言ブログ

実家の片付けられない母

実家の母から、「畑の草むしりを手伝って欲しいと」の要請があってから2週間。

敬老の日の今日、実家へやってきた。

実家には76になる母と、47の弟がいる。

お盆に帰省してから僅か1ヶ月。

綺麗に片付けたはずの実家は、足の踏み場もないほどの荒れた状態。

今に始まったことではないが、片付けられない母と長年鬱病を患っている弟の生活する実家は、ゴミ屋敷と化してきている。

全てのヤル気を一気に消失させる場所だ。

片付け好きな私でも、茶の間に足を踏み入れてすぐに、「ごめん。もう帰りたいです」という気持ちになる。

父が亡くなってから3年、2ヶ月に一度くらい帰省しているのだが、どうしてここまで荒れるんだろう?といつも疑問。そしてすぐさま疑問から怒りへ。

一番厄介なのが、台所。

ゴミが散乱し、畑で採れた野菜が放置されて腐っていたり、何を作ったんだかわからない程のドロドロ状態のお鍋の数々6、7個、ガス釜にも液体状態の炊き込みご飯。

鍋の蓋を開ける時の恐怖感。恐ろしい時は蓋をすぐ閉めて、見なかったことに。

結果的には洗うのだが、自分もその衝撃的映像からしばらく逃避行。心の準備を整える時間が必要だ。

台所の床の上に転がっているスーパーの袋。中には梨が3つ。既に腐って臭い水分が出ています。人参もドロドロに溶けていました。

冷蔵庫は更にカオス。

食べかけの食材がお皿に盛られてラップ、又はポリ袋(ラップが近くにない時の母の常套手段)を掛けて重ねられています。

スーパーのお惣菜の天ぷら、コロッケ、焼き魚、漬物、ナスとお肉を炒めたもの、大体がカビが生えていたり、発酵していたり。

冷蔵庫にギッチギチに詰め込まれているものをバンバン捨てていく作業。

毎度のことながら、「もったいないなぁ」と思いつつもゲロゲロと吐き気を催す作業。

40Lの市の指定ゴミ袋に2袋ぐらい捨てます。

賞味期限が切れている納豆、漬物、あんみつ、ヨーグルト、ハム、笹かま、食パン、溶けたモヤシ、色々出てきます。

納豆やキムチ、ヨーグルト、牛乳などは「期限が切れていても食べられるから捨てるな!」と母に言われるけど、今は自分の判断でバンバン捨てます。

結局のところ、母も食べないことを知っているので。

こういう作業をあと何年続けるのだろう?

1年に5、6回の頻度で、あと10年くらいは続くのかなぁ?

これは罰ゲームなのか、苦行なのか?

日頃楽しているから、これでバランスを取っているのか?

片付けって、本当に心が元気でないと出来ないものだ。

家族の深刻な(?)問題に、私が少しだけ救いの手(なのか?)を差し伸べる役割りなのだろうか。

潔癖症で綺麗好きな私は、吐き気と戦いながら、昨日よりは今日、今日よりは明日、母と弟が暮らしやすくなるようにと、地道にコツコツと実家を片付けてゆく。

こういう問題は他の家庭でもよくあることなのだろうか?

抜本的な改革はできないのだろうか?

毎度同じことの繰り返しなのが何とも切ない。

母には片付ける意志がない。弟にはそもそも片付ける元気もない。

どうすれば母と弟が元気に暮らせるようになるのだろうか。

老いの問題だけではなく、心の問題も絡んでいて、どうにもこうにも上手に解けない。